公共工事 積算 ナレッジ
予定価格はどうやって決まる?
発注者側の積算プロセスを、5ステップで解説
入札では、「予定価格」が大きな基準となります。しかし、その金額がどのように算出されているのかは、意外と知られていません。実は、予定価格は担当者の勘や経験だけで決まるものではなく、一定のルールに基づいて積み上げられています。本記事では、発注者側の積算プロセスを5つのステップで解説します。
1. 予定価格とは?
予定価格とは、発注者が「この工事を適正に施工するためには、このくらいの金額が必要」と判断して設定する基準価格です。この価格をもとに入札が行われ、一定の条件を満たした中で落札者が決まります。公平性を確保するため、公共工事では客観的な積算ルールに基づいて算出されます。
▌ あわせて読みたい(詳しい解説)
本記事は発注者側の「積算プロセス」に焦点を当てた3分解説です。 さらに詳しくは、関連ピラー記事「公共工事の予定価格|決まり方と読み解き方」で体系的に解説しています。
2. 発注者はどのように積算している?
予定価格の算出は、大きく次のような流れで行われます。
設計図書・仕様書を作成する
まず、どのような工事を行うのかを明確にします。
数量を算出する
図面から必要な数量を拾い出します。たとえばコンクリートの数量、鉄筋の重量、舗装面積などを算出します。
歩掛を適用する
数量に対して歩掛を適用し、必要な作業員数・機械の稼働時間・作業時間などを算出します。
最新の単価を反映する
労務単価・資材価格・機械経費など最新の単価を適用し、工事費を積み上げます。
諸経費を加えて予定価格を決定する
最後に現場管理費や一般管理費などを加え、予定価格が算出されます。
3. なぜ毎年変わるの?
予定価格は毎年同じではありません。その理由は、次のような要素が反映されるためです。
- 労務単価の改定
- 資材価格の変動
- 積算基準や歩掛の見直し
建設業界を取り巻く環境は常に変化しており、予定価格もそれに合わせて更新されています。
4. 現場のリアルとまとめ
予定価格は「発注者が自由に決めている」と思われがちですが、実際には多くの基準やデータをもとに積み上げて算出されています。だからこそ、受注者側も積算基準や歩掛、単価改定の動きを理解することで、より精度の高い積算につなげることができます。
▌ まとめ:予定価格は積み上げで決まる
公共工事の予定価格は、設計図書 → 数量 → 歩掛 → 単価 → 諸経費を順番に積み上げて算出されます。発注者も受注者も、同じ積算の考え方を理解することで、より適正な価格で工事を進めることができます。
みつもりくんie2 でできること
予定価格の考え方を、自社の積算にも活かす。公共工事 積算ソフト「みつもりくんie2」は、数量拾いから積み上げ、応札ライン検討までを支援します。
設計書からの数量拾いを効率化
PDF・Excelの設計書取り込みに対応し、数量拾いの手間を軽減します。
歩掛・最新単価をもとに積み上げ
公共基準に沿って、歩掛と最新単価をもとにした工事費の積み上げを支援します。
最低制限価格シミュレーションを標準搭載
予定価格をもとにした応札ライン検討に役立つシミュレーション機能を備えています。
1990年の初版「みつもりくんシリーズ」以来、35年以上にわたり公共工事の積算現場の声を反映してきた製品です。詳細はトップページの無料ウェビナーで、実際の操作画面とともにご確認いただけます。
FAQ|よくあるご質問
- Q1. 予定価格とは何ですか?
- 発注者が「この工事を適正に施工するために必要」と判断して設定する基準価格です。この価格をもとに入札が行われ、落札者が決まります。公平性のため、客観的な積算ルールに基づいて算出されます。
- Q2. 予定価格はどのように積算されますか?
- ①設計図書・仕様書の作成 → ②数量の算出 → ③歩掛の適用 → ④最新単価の反映 → ⑤諸経費を加えて決定、という流れで積み上げられます。
- Q3. なぜ予定価格は毎年変わるのですか?
- 労務単価の改定、資材価格の変動、積算基準や歩掛の見直しなどが反映されるためです。建設業を取り巻く環境の変化に合わせて更新されます。
- Q4. 受注者が予定価格の仕組みを知る意味はありますか?
- あります。積算基準・歩掛・単価改定の動きを理解することで、自社の積算精度を高め、より適切な応札判断につなげられます。
次のステップ
積算・入札の実務を、
「勘」から「仕組み」へ
公共工事の積算基準・単価は毎年見直されます。最新の基準を反映し、積算精度を安定させる仕組みづくりに、公共工事 積算ソフト「みつもりくんie2」をご活用ください。